ある授業のレポート

ここで紹介しても差し支えない内容な出来なので、
掲載します。ちなみにレポートなので、長いです。
お暇ではなければ読み流して下さいね(笑)

ナミダボシ

ナミダボシ

BLACK CAT

 週刊誌とは金持ちの見る雑誌である。小学生時、月500円というお小遣いでやりくりしていた私は本自体嫌いではなかったが、買える量は数限られていた。幸い本屋は近くにあるので、ある程度は立ち読みで済ませていたが、遅読症な私は、漫画一冊に1時間程かけて読んでしまうこともしばしばであるため(この癖は今もではあるが)、マンガ雑誌を立ち読みすることは避けていた。
 とすると、買って読む他ないのではあるが、ここで経済力の差が出てくるのである。毎週200円程の週刊誌であったとしても、毎週買えば×4で800円の支出。赤字である。したがって、マンガを読むなら月500円の月刊誌。これに尽きたのであった。「週刊少年ジャンプ」という名前は、テレビで放映されていた「ドラゴンボール」や「ラッキーマン」が友達から感化されて見てはいたが最初から見ていたわけでもなく、途中から見始めていた私からは話が分からず正直あまり面白いとは思わなかった。
 完全に「ジャンプ」の食わず嫌いとなってしまった私は特にきっかけもなく年月も過ごし、高校生になってやっと転機が訪れるのであった。それはちょっとした出来事で見始めたアニメ「NARUTOであった。ついにここで私は「ジャンプ」の名前を知った。大学生になって、友人に聞いた「もっとジャンプを知りたい。サラッと読めるようなマンガを薦めて欲しい」そうして差し出されたのは「BLACK CAT」であった。
 もともと「ジャンプ」の悪いところは知っている。設定やキャラクターの人気にあやかり、ズルズルと話を続けるタイプのマンガが少なからずあるということである。(ここでは何の作品のことを言っているのか言及しない)そこの部分を上手く取り除き簡潔にまとめ、丁度良いところでいさぎよく終わらせた作品。これが「BLACK CAT」のマンガを読んだ後の感想であった。インターネットでは悪い噂が流れている「BLACK CAT」ではあったが、私はそれが「面白い作品に対するアンチ精神で書かれた悪口」にしか思えなかった。ここで私は「ジャンプ」の良さを知った。
 今私はあの時の感動を思い返しつつアニメ「BLACK CAT」を見ている。やっと財力に余裕ができ、「DEATH NOTE」の続き見たさに買い始めた「ジャンプ」ではあるが、最近はもっぱら「BLEACH」にハマっている。読み始めて一年が経とうとしているが、ここでやっと私は「ジャンプ」そのものを知ったのだなと感じた。